知的財産アンテナ

弁理士試験、高配当投資、資格について書きます

川端康成の小説を分析する

川端康成が書いた小説は素晴らしいと思う。

情景が思い浮かぶのだ。


各自、川端康成の雪国の冒頭を確認してほしい。

 

日本の話なので、国境なんてものはないが、ここで言ってるくにざかいは、いろいろ考えることができる。

雪に覆われてる場所を雪国と言っているので、そことの境で国境と言っているという考えだったり、日常からそうでない場所に行くという意味で使ってるとも考えることができる。

夜の底とあるが、これは、現在が夜ということではなく、暗闇であるということを表す表現だったと思う。

トンネルの中が暗かったんだろう。そこを抜けたら白くなってるというのも雪一面を表現したのかと思う。

日常から非日常に向かっている話のように見える。

 

川端康成氏の小説は、五感がよく使われている。

場所の説明にも五感を使うことで、自分がどう感じたのかという感覚で場所の説明ができる。

寒さを表現をする場合も、

空気の入れ替えのため窓を開けた。乾燥した冷気が流れ込んできて喉がカラカラになる。鼻水が出るから飲み込もうとしたらずずっと音が鳴った。隣の女性がマスク越しからちらっと見てほほ笑んだ。

にすると情景が浮かぶ。

この場合、空気を入れ替えてる場所がどこなのかを前文で説明するとさらに分かってよいと思う。