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弁理士試験 補償金請求権をざっくり解説


【5分で解説】弁理士試験 論文試験 特許法 補償金請求権を解説

 

弁理士試験の常連の補償金請求権。

令和二年弁理士試験にも出されたことから、論文試験で出るかもと言われているようです。

条約系にも関係していくので出しやすいよなって思っているんですよね。

 

補償金請求権とは何かを概要を説明していこうと思います。

 

皆さん、まずはなんで出願するんですか?

特許とか。

 

独占排他権たる特許権が欲しい。という話と、第三者に取られないため。

後者は新規性がないという基準日を確定させるというコストが安く済むということですね。

 

では前者の場合、どうか?

権利が取りたいから出すと出願公開されます。その後権利まで少し時間があります。

じゃあ、出願公開から権利までに実施をされたらどうなるか?

特許権は独占排他権です。だから、特許権を取得した後は差し止め請求、損害賠償請求、不当利得返還請求、信用回復措置請求ができます。

では、出願から権利化までの間は?というと残念ながらできません。

出願から権利化までの間は特に第三者を制約できるだけの権利がないからです。

しかし、出願から一定期間たつと出願公開されます。

出願公開されると第三者は実施をすることができます。

権利を取るために出願したのに、第三者に実施されるというのは正直ひどい話ですよね。

だから、一定の要件のもとその期間の第三者の実施について補償するという制度ができました。

それが補償金請求権です。

 

出願公開、警告、権利化後請求というセットとなります。

出願公開されなければ第三者はあなたの内容を知るすべがないからです。

出願公開され始めて知ることができますので、出願公開された後に行います。

また、出願公開=知ってるということは言えませんので警告します。

権利化後あれですよって。

そして、権利化になってからその時のお金も請求します。

これはあくまでも独占排他権を取得したときに警告したのにやり続けたんだから仕方ないよねって話にするための内容となります。

 

警告は相手が悪意(知っていることを証明できれば)でもOKですね。

 

金とあるので、お金だけです。

差止などはできません。過去の実施に対しては差し止めはできないからです。

 

では問題です。

補償金請求権を行使するため警告しました。

でもその出願が拒絶されました。

この場合どうなるでしょうか?

相手にとっては損害が出ますよね。

 

ちょっと考えてみてください。

 

実際補償金請求権を行使する事例ってあまり聞いたことがありません。

理由は特許権を得られる可能性はあまり高くない(そのまま)からかもしれません。

弁理士さんに頼むなどすればよいのですが・・・

 

では相手が実施している内容と権利の内容が変わったときはどうするでしょうか?

補正などで権利の内容が変わりますよね。

その場合の話です。

警告しています。そのままにしておいてよいのかという話です。

 

論文の問題が長文化しています。

警告している状態スタートで、補正が必要になる案件が出た時とか危ないですよね。

 

また多くの設問を答えさせる問題も多いので、設問1で補償金請求権を言わせておいて、設問5ぐらいで補正が必要になったときの対処措置を出すとかも可能性としてはあり得ます。

ご注意ください。

 

いかがですか?

簡単に説明してみました。

よろしければご確認ください。