「弁理士試験は実務には役に立たないんだよなぁ。」
私の周りの受験生はよくそういうことを言います。
毎回本当かなぁ?って思うんです。
弁理士試験って知識の問題が多いです。
だからある程度知識を抑える必要があります。
でもそれだけでは問題は解けません。
問題を分解し、知識の要件をあてはめて分解した問題の要件が該当するかをあてはめて〇×を付けるんです。
そして全部〇が付くと正解で、一つでも×が付くとその問題は×となります。
※間違いはどれかだったら逆転するということは当たり前なので今後はいいません。
短答試験はそれだけで良く、論文はあてはめと結論のプロセスを文章で書くことになります。
短答試験と論文試験は違う試験と思っているかもしれませんが実は同じライン上にいます。
だから論文試験の対策を知っている人は短答試験も簡単に点が取れるようになります。
もちろん、条約のように知識がすべての試験もあります。
この辺はニュアンスをつかみ取ってもらえると嬉しいですね。
よく理解が大事理解が大事と言っています。
理解って何だよ。最初はそう思っていました。
この勉強法を教えてもらってからわかったのは、予備校の先生は上記のことを理解するといっています。
知識を暗記し、あてはめて解を出すフローを理解と言っているのです。
弁理士試験にしてもすべての法律試験はこれをやっているだけです。
この考え方は、人生のあらゆることにも役立つのです。
弁理士試験に受かってからわかったのは、短答試験で一か所×があってもなんか〇になると思っている人が多いんです。
要件を満たすためには厳しく要件を見る必要があるんだということを知る必要があります。
だから成功するための要件を見つけ出す必要があります。
わからない場合はそれを自分なりに列挙して、仮説をする必要があるんです。
列挙する方法は、今までの類似案件の要件をまずは考えるということなんです。
これも弁理士試験で学びました。
勉強していた内容が必ずしも試験に出るわけではありません。
そういう場合はあきらめるんじゃなくて、これはあの知識に似ている。
だったらそれに当てはめて考えてみようとします。
これってかなり勇気がいるんです。
成功するかわからないことにチャレンジするって経験なんです。
弁理士試験は年一回しかありません。
論文は短答に受からないと受けれない試験です。
受験回数も決まっています。
だから受かるかわからないチャレンジをするってかなり勇気がいる。
ミニマムな人生チャレンジをできるという点でその後の人生も変えることができるのだと思っています。
深く考えないで、要件を見出し、知識をあてはめて結論を出していくということです。
成功した、失敗したを繰り返し精度を高めていく。
弁理士試験であれば答練です。
人生であればリスクを管理しながら小さくチャレンジしていくということです。
最後に弁理士試験は人生に役立つ知識をたくさん学ぶことができます。
要件列挙、あてはめ、結論だしを1年間というリスクを払うことで体験できるのです。
そう考えると別の視点で弁理士試験にチャレンジできるんじゃないかなって思います。
いかがでしょうか?