弁理士試験の論文対策を教えていると、たくさん書かないと受からないのか?
という質問をいただくことがあります
どうやら、論文試験は記載量勝負だと思われているのかもしれません
最近はあまり講師をしていないので、ひょっとしたら違うかもしれませんが、わたしが受けた弁理士試験関係の質問で2番目に多い質問でしたので答えていこうと思います
あくまでも、わたしやわたしが教えた人がそうだったという話をもとにした回答ですから、時代などによる補正は適時お願いします
質問への回答は、量は関係ありません、逆に書き過ぎたらいけません
論文試験は手書きで特実は二問だから2枚の用紙の裏表で、半分が1ページですから計8ページ、意商は各一枚の裏表で半分が1ページですから計4ページですから、実はそれほど書ける量はありません
しかも、設問1.〔1〕についてとか、以上とか、章立てのタイトルも必要だから、実際書ける量は少ないです
最近は、設問を分けてますから、論証以外でかなり使ってしまいます
だから、量を書いちゃうと髪が足りません
量を書こうとすると沢山の論点を書いちゃいますから、結果間違えるリスクもあります
だから、量を書いたらいけませんと試験前の人にはお伝えしています
論文初心者はまずは書く勇気を持たなければならない
論文初心者は、あとで消せないペンで書くことに抵抗がある方がいます
だから、答練で模範解答を写経して出す方がいるんですよね
多少変えても採点する人はよくわかります
でも商売だから◯をつけて良い点をつけます
こういう方が知識がないかといわれるとそうではありません
知識はあっても勇気がないのです
間違えたらどうしようという恐怖に勝てないだけです
こういう方には、間違えても良いからわかることをそれっぽく書いてみてと、返却していました
間違えたら、二重線で消せば良いのです
昔みたいに印象点で落ちちゃう時代とは違い、今は配点がある程度決まっていますから、多少汚くても書いてしまうと良いです
その恐怖に勝つには練習あるのみです
それ以外の人は、シンプルを目指す
書き過ぎて90点を取るくらいなら、シンプルに55点を取る
わたしはそれを押しています
そのためには、読みやすい構成を作ります
- 章立てのタイトルが解答にする
- 次の行を理由、当てはめとする
1. 出願Aの考えられる拒絶理由について
⑴ 29条1項では拒絶されない
理由
事案当てはめ
こんな感じですね
おわりに
いかがでしたでしょうか?
論文試験は量ではありませんのでまずは設問への解答を間違えないことに注力しましょう
特に、特実の1問目は最近条約がらみですから、設問への解答を間違えないようにしてください
おわり