弁理士試験に合格するためにやったこととして、判例を読み込むということをしました。
判例を読み込むってかなり苦痛です。
裁判官が難しい表現を使って話すこととやはり当事者間にしかわからないような内容だったりするので、第三者から見ると意味が分からないというのが要因だと思います。
そういう時はわかる内容を図にしてまとめてみるということが重要です。
以下は私が作った判例を図にした内容です。
今回も新たらしい判例について図式化しようと思います。
私が判例を読んでいてわかりにくいものとしては、メリヤス編機事件と食品包装容器事件がありました。
なんでかというとほとんど一緒なのに結論が違うからです。
図を観てみてください。
簡単いうと、審決取消訴訟は、審判の審決に対する判断に対する違法性の判断をします。
日本は三審制をとっており、地裁、高裁の実態審、最高裁の判決が憲法などに照らして妥当かを判断するという感じです。
審判は、このうち地裁に当たりますので、訴訟をすると高裁からになると思ってください。
また、なぜ裁判所が絡むかというと審決に対する違法性がある場合(本来は特許になるべき、ならないべきなのにその逆を判断した)ということを主張します。
ということは、審判時に提出しなかったことをいきなり裁判所に出した場合、それは審決を下したときの判断には違法性がないわけですから、裁判時にいきなり言うなよってことだと思われます。
一方で、補助資料という形であれば、まぁいいでしょうという判断ですね。
この辺が事案とともに出されたら、論文ではかなりきついと思います。
この図を観ながら判例を読んでみるとわかるかと思いますので確認してみてくださいね。