弁理士試験 論文試験対策としていろいろな記事を書いてきました。
今回は論文試験対策について私が合格した時にやったことで一番効果があった3つのことを書いていこうと思います。
弁理士試験 論文試験対策の3つの方法を公開
① 論文の問題と解答をとにかく集める
論文の問題と解答をとにかく集めてください。
どのぐらい必要かですが、大体50ぐらい集めるとよいでしょう。
どのように集めるかですが、以下のように集めるとよいと思います。
市販本については以下の本をお勧めしています。
最近は、オリジナル問題を収録した市販本はないみたいです。
②問題文からキーワードをピックアップする
私に弁理士試験を教えてくれた先輩から教えていただいた内容です。
弁理士試験だけでなく、法律系の論文試験は、項目には「結論」を記載し、あとは「要件列挙部」と「あてはめ部」により構成されます。
これがベースとなりますので、前述で集めた情報に記載されているものもこちらをベースにしています。
※趣旨はレジュメや青本でまとめておいてください(例えば関連意匠の趣旨は?とか)
であるならば、結論(テーマ)に対して、どういう要件を列挙し、どう当てはめているのかをチェックするとよいです。
要件とかでは青本とかレジュメに記載されている内容だと試験会場で書けない(覚えられない)ということがあります。
まずは、集めた情報に記載されている要件についてどういう風に省略しているかをチェックしてみます。
その情報をそのまま使えるなら覚えてしまいますが、覚えられない場合は、どのレベルなら書けるのかを確認します。
それを答練で試しながら精度を高めていきます。
③答案構成を15分で実施する練習する
②で論文に使う資料ができていますので、答案構成をすることができます。
こちらも教えてもらいましたが、毎日答練の資料を4つぐらい持って行って、答案構成をします。
※4問で1時間ぐらいです。
答案構成は、
結論と要件の概要を記載する、どこをピックアップするかをピックアップします。
最後に
弁理士試験の論文問題は法則があります。
出典:特許庁ウェブサイト (https://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/h30benrisi_ronten/shiken_jitsuyou.pdf)
特許法実用新案法問2(1)を加工して作成
わかることをピックアップしていくと問題がどんどんわかってきますよね。
相談者:甲
甲が実施したいこと:新製品X(a+b)
乙の特許権Q:a+b
丙の特許権P:a
QはPより後に出願
乙→甲(Qを譲渡する)
乙は、
XはPの技術範囲に属する(イ)
→Xの構成がa+b、Pはaなので、属するので正しい
Qは特許は有効だからPがあっても問題ない(ロ)
→QはPを利用している(72条)
→Pの技術範囲に属するものを実施するので実施できない。
こういう感じで答案構成をしながら問題を解いていく練習すれば問題も解けるようになると思います。