弁理士試験の論文の解き方は先ほどの記事で書きました。
今回は短答試験です。
短答試験の考え方ですが、
- 1か所でも間違えていたら他があっていても間違い
- 常識で考えてみる
- 知識補充
です。
1は皆さん勘違いしているのですが、一か所間違えていたら他がどんだけあっていても間違いです。
2は常識で考えてどうかを考えます。
3は間違えたら知識を補充するです。
問題は特許庁のサイトから抜粋しました。
特許法に規定する罰則に関し、次のうち、正しいものは、どれか。
1 特許に係る物以外の物又はその物の包装に、特許表示を付した者は、過料に処せられ る。
2 特許権の侵害の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
3 特許法第101条の規定により特許権を侵害する行為とみなされる行為を行った者につ いては、特許権を侵害した者に対する罰則規定と同一の罰則規定が適用される。
4 秘密保持命令違反の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
5 秘密保持命令違反の罪は、これを日本国外において犯した者には適用されない。
引用:特許庁
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/h28benrisi_tan/question.pdf
1について
基本的に民間人の特許権の侵害について過料はない。
過料は基本特許庁の職員が虚偽を言ったりしたときです。
よって×です。
2について
侵害について告訴が必要か?不要。条文に規定がない。
著作権の侵害は必要。条文で規定されている。
3について
間接侵害と直接侵害が同じってないです。
4はおいておいて
5について
秘密保持違反が海外でだったら許されるってわけはない。
こちらは属地主義の話と混同することを予測しているのだと思います。
これが許されるとしたら、国外に行って秘密を漏らして日本に帰ってくればよいということになる。
そんなの許されるわけはない。
よって×だ。
で、この時点で4が答えってわかる。
こんな感じで問題を解くとよいです。
そして解説を見ながら条文をチェックする、わからないところはメモすることで対応です。
弁理士試験関係の記事はこちらにまとめています。