こんばんは。ののです。
いきなりですが、
先日弁理士試験を受験している後輩から、「弁理士試験の論文試験の解き方を教えてください」というご質問をいただきました。
そこで、少しお時間をいただいて、論文試験の対策方法について教えてきました。
弁理士試験の論文は、大きく分けて以下の二種類の問題が出されます。
- 趣旨
- 事例当てはめ
趣旨については、基本は暗記することが重要です。
暗記というとすごく嫌がりますし、先生によっては暗記じゃなくて理解しろ的な話をされている方もいらっしゃるので、面と向かって否定されます。
理解しろという内容について否定するつもりはありませんが、もし理解とやらで論文の趣旨が解けないのであれば、暗記していただければと思います。
基本は暗記、試験会場で対処できない問題が出されたら、試験会場で考えます。
その際に、以下のフローで趣旨を書いてみましょう。
練習は必要です。
意匠法の秘密意匠についてやってみますか。
秘密意匠を知らない場合(ふつうは知っています。知らないと短答に受かりませんので)で書いています。
構成は以下のように書きます。
意匠権→独占排他権→権利の内容は一般に公開されるべき。
意匠は物品の形状など→模倣が容易→実施するまでは知られたくない
意匠法は先願主義→しかし意匠は流行性がある→実施時期と権利取得時期が異なる
そこで、一定の要件のもと一定期間秘密にすることができる制度を設けた。
なおで37③、40ただしを記載します。
いろいろなもので練習しておくとわかるかなって思います。
上記の内容を文章化できるかとかをチェックすることでスムーズに進みますね。
次に事例問題です。
事例問題は、誰が、いつ、何をしたをチェックしていきます。
大体段落ごとに一つのイベントが起きますので、その単位でチェックをします。
設問を観る→問題を観る→問われている内容を抽出→問われている内容のテンプレートを思い出し、問題文を当てはめて結論を出す。
テンプレートは、前にもお知らせしましたが、以下のノートを自分で理解できる範囲で作ります。
以下のようなノートです。
一つ一つ丁寧に結論を出すという癖をつけるとよいと思います。
最近の問題は少し当てはめが難しくなっているので、現在の問題にあったテンプレートを作成してみるとよいと思います。
というような説明をしました。
そうしたら、そんなことができるならだれでも受かりますよ・・・といわれました。
やらないと受からないよ・・・と言いたかったけど言いませんでした。
という話です。
以上です。